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11/9 手術前日 [3_入院]

11月9日(日)、いよいよ手術の前日。

いよいよ手術の前日だ。手術自体はお医者さんに任せるしかないので、なるべく手術のことは考えずに無心で過ごすことをこころがける。

普段どおり、AM6:30頃に起床して、体温や血圧測定をして、朝食を済ませる。

朝の回診も日曜日だけあって、研修医風の先生しか来ないので軽く済ませる。ちなみに(他の病院走らないが)ここは土日祝もかかさず回診がある(ややめんどう)。

朝10時ころから徐々に手術の準備が入る。手術前最後のお風呂の日なので、シャワー室ではなく、湯船があるお風呂を11時頃に予約してもらう。

まずは、臍のごまをとってもらう。担当の看護師さんは若い女の子なのだが、ごま取りはベテランの看護師さんが担当する。ベッドに寝かさらた状態で綿棒2本とオリーブオイルを使って器用にへそのごまをとってくる。オリーブオイルですこしづつふやかしながら、2本の綿棒でごそっと、へそのごまをとる。小指大のかなり大きなごまが取れてしまった。家に持って帰りたかったが、テッィシュにくるまれゴミ箱行きに。。

その後はお風呂に入り、入念に体を洗う。

お昼前に執刀医のN先生が病室に来て、CVを挿入するのでベッドに寝てください、と指示される。よく分からないままに、ベッドに寝かされると、たたみ1畳くらいの大きな紙をかぶせられる。その紙はちょうど首のところに相当するところが透明になっていて、ようは簡易クリーンルームのようなものだ。

CVが何か良く分からないまま、局所麻酔をされて、太目の針を首の血管に挿入して、糸で縫いつける。プロの外科医だけあって、縫う作業はかなりの早業。ドラマのシーンとはぜんぜん違う。最後に保護用のシールを貼って、処置が完了する。看護師の補助もなく、10分ほどで終了。

ちなみにCVは首の太い血管から入れる、点滴の入り口のことで、明日の手術を控えて前日にセットをしておく。腕の血管から入れる点滴(末梢)よりは、強力な薬が入れれるらしい。つけっぱなしだと、CVはばいきんが入るので、術後1週間でとります、とのこと。首に大きな針がささっている状態なのでかなり動きずらい。

お昼でほぼ明日の手術の準備を完了したので、午後はゆっくり読書をする。アイサック・ニュートンのスティーブ・ジョブズの伝記を読む。

夕食後、大腸内視鏡検査と同じく、下剤と腸管洗浄剤をコップ1杯ほど飲む。10時就寝。

いよいよ明日は手術当日だ。

11/8 手術2日前 [3_入院]

11月8日(土)、入院してから初めての週末。

S病院では、毎週土曜日の朝、教授回診の日だ。朝にカンファレンスを行い、週明け月曜日の手術の方針が決まる。この日は、朝から教授回診で昼前に執刀医からの手術前の最後の説明がある大事な日だ。

ちなみに初めての教授回診は医療ドラマのような感じだ。始まる前にアナウンスがあり、患者は自分の病室で待つ。教授が准教授以下のスタッフを引き連れて各病床を回っていく。教授が一人ひとりの患者のベッドを回って、術後の状態を確認していく。

4人部屋で、一番入り口に近いところにいたので、最初に教授が来てしまう。初めての教授回診でどういう対応をしていいか分からなかったので、とりあえずベッドから立って挨拶しようとすると、寝たままで、と諭されてしまう。

手術週明けだよね、と教授から一声かけていただき、後はおなかを軽く触診して、何か納得した感じで次のベッドへ行ってしまう。まあ、手術前なので、特にチェックすることもないのだが、所要時間は約30秒。

その後、師長が病室に入ってきて、大部屋が空いたことを教えてくれた。この日までは4人部屋で6000円/日の差額ベッド代がかかっていた。大部屋は0円なので、今回のように入院期間が分からない場合は助かる。

少しして、ベッドとTV台を新しい部屋に移動させる。5人部屋は建物の北側なのでやや暗いが一人当たりのスペースは前の部屋よりちょっと広かった。よく分からない値付けだな、という印象。

11時ごろに医師からの説明を聞くために妻が合流する。朝のカンファレンスはドクターXで言うところの術前カンファレンスで、術式などが決まる。腹腔鏡で手術できるかどうか確定ではないのでとても重要だ。

お昼前に30台半ばのやや長髪の医師に呼ばれ、病室の脇にある小さな会議室に入る。この先生がN先生でこれからいろいろとお世話になる。手術については今まで聞いていた話を改めて説明をしてもらう。手術時間や入院期間を聞くと、6時間程度の手術で、入院期間も若いのでうまく1週間くらんかな、との回答。膵頭十二指腸切除は消化器系ではもっとも難しい部類に入るのだが、N先生曰く、今回の手術はそれほど難しくない、と自信満々の回答。

ちなみに十二指腸腫瘍も良性であれば、リンパ節郭清といってリンパの切除がないので、手術もそれほどシビアではなく、胃のまわりの感覚も、比較的術前と変わらないそう。術式は基本的には腹腔鏡だが、膵管回りは難しいので5cmほど回復して手術するとのこと。

あとは、手術の合併症について説明を受ける。簡単に言うと、肺炎みたいな呼吸器系と手術の縫うのがあまくて、消化液等がもれる吻合系があって、10近くピックアップして説明されてしまう。どこが、簡単な手術だ、とつっこみたくなる。

30分ほどで説明をする。ちなみに妻は、自信満々な態度と膵臓や胆嚢など難しい漢字をかなを使わずに書かれたところに妙に関心していた。

ちなみに切除するまで私は膵臓を漢字でかけなかった。

いよいよ明日は手術前日だ。次に家族に会うのも手術当日となる。

11/6 入院日(その2) [3_入院]

で、エレベータに載って13Fに向かう。ちなみに建物は17F建てで、最上階は帝国ホテルかどこかが経営しているレストランが入っている。16FはドクターXに出るような特別療養室のフロアだ。13Fは消化器センタが入っている。

エレベータを降りると、ナースセンターらしき窓口があったので、ガラス越しに見えた看護師さんに声をかけてみる。その方がたまたま私の受け持ち看護師のMさんだった。20代半ばのなかなかかわいらしい看護師さんだ。

すぐに部屋に案内された。部屋は差額ベッド代がかかるだけあって、南側の太陽の光が十分に入る4人部屋だった。ベッド以外に洗面台や大きめのロッカーが備え付けてある。同室の方に挨拶をしようか、と思ったが皆さんカーテンを引いていたので、そのまま自分のベッドに直行する。Mさんはいそがしそうで、後ほど入院の説明をします、といわれ病室を出て行ってしまった。

とりあえず、家から持ってきた部屋着に着替えて、腹部エコーの検査時間が迫っていたので検査室に向かうことにする。

腹部エコーの検査は手術前の内臓の配置等を見るためにやっている感じで、研修医風の若手が、ベテランの指導医についてなれない手つきで検査をしてくれた。ちなみにこの指導医は後ほど分かるのだが、手術を担当するチームの一人で実質的な主治医となる方だ。

研修医の検査で大丈夫かな、と思っていると、最後に一通り指導医が検査をし直して検査終了。ちなみに大学病院は患者の治療だけがもくてきではなく、研究、教育も目的となる。特にこの「教育」という部分がポイントで手術後にいろいろと苦労することになるわけだが。。

検査を終わると、看護師さんが待っていて、これから手術~退院に向けたスケジュールをレクチャーしてもらう。いろいろ説明を受けてだいぶイメージがわいてきた。よく考えたら、S病院に転院してから入院期間中のことをほとんど説明を受けてなかった。

昼食からは病院食となる。ただ、一般食なので町の定食屋で食べるような、野菜炒め定食や牛丼などを出してくれる。

午後は特に予定もなく、コーチ(呼吸器)の練習と体力維持のための歩行に努める。

その日は特に問題もなく1日終了。病室もきれいで、なかなか快適な入院生活が送れそうだ。

11/6 入院日(その1) [3_入院]

11月6日はいよいよS病院に入院する日だ。

荷物は保険証や限度額認定証、診察券といったものと、呼吸の訓練をするコーチ以外は通常の旅行に行くようなもので、洗面用具と着替え3日分、暇つぶし用の本とノートPCをスーツケースに入れて用意した。

特別に購入したものはコーチくらいだが、病院内では刃物禁止なので、普段はかみそりで髭を剃っていたが、電気シェーバを購入した。

入院の手続きはAM10時なので、家から1時間程度かけて公共交通機関で病院に向かった。通勤時間帯なのでやや混んでいたが予定通り到着!

受付はそれなりにすいており、各種同意書等のチェックをしてもらう。部屋は大部屋を希望していたが、満室で1日6000円の差額ベッド代がかかる4人部屋になってしまった。入院用の書類1式をファイルに入れたファイルを受付でもらい、入院棟13Fのナースセンターに提出してください、と指示をされる。

入院受付の横でフランスベッドのタオル・寝巻きレンタルサービスの申し込みカウンターがあったのでついでに手続きをする。自前のパジャマも持っていったが、手術後の分かるのだが、レンタルの寝巻きを借りていてよかった、ということになる。ちなみに1日360円だ。

ここで一通り手続きを終えて、隣の建物の13Fに向かう。いよいよ入院だ。

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