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フォローアップ検診(術後4年目) [5_術後]

先月、術後4年目のフォローアップ検診を受けにS病院に2年ぶりに行ってきた。

まず、10月に久しぶりにM先生の問診を受ける。前回から約2年経過したため、電話での外来予約はNGとのことで当日朝早く予約なしで受け付けをする。

紹介状がなくてはダメ、とか初診料が5000円かかるとか、受付の方との一悶着はありつつ、M先生の問診を受けて、前回同様に検査のスケジュールを組んでもらう。今回、4年目のフォローアップ検診なので、特に問題なければ僕のところはもう来なくていいよ、とM先生。

今回はいつものMRCP、CT、血液検査に加えて、内視鏡検査もするとのこと。吻合したところの炎症具合を見るらしい。

で、11月に2回に分けて検査を受けに行く。1回目は胃カメラ。ただ、大学病院の場合は、結構多めに鎮静剤を投入するから寝ている間に終了。2回目は午後からCTに引き続いてMRCP。CTは特に問題ないのだが、MRCPは閉所かつ工事現場のような騒音の中で約30分検査をするので疲弊する。2回とも無事検査終了し、約2週間後にM先生の予約を取って検査結果を聞くことになる。

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フォローアップ検診(術後2年目) [5_術後]

久しぶりにS病院のM先生のところに行ってきた。

9月の第1週に電話して、予約がとれたのが10月の最終週でなかなかの混み具合だ。

体重や急な発熱がないか、下痢はしてないか、など簡単な問診で終了。体調は特に問題なし。体重は少し増えて65Kgで退院後+3Kg程度の増。1年目のフォローアップ検診と同様に消化管まわりのCTとMRCPを撮ってみて特に問題なければS病院の検査は2年に1度でよいとのことで一安心。
体重も増えていたが、今回は特にお咎めはなし。

だた、検査が激混みのようで年内はすでに無理とのことで、年明けの1月にCT、MRCPで翌週に再びM先生の問診という日程となった。

年内に検査をすませたかったが仕方がないか、、

12/17 フォローアップ検診 [5_術後]

今年の11月で無事、手術から1年。特に問題なく1周年を通過。

12月に術後のフォローアップの検査として、血液検査、膵臓周りのMRI、上半身のCTを受ける。

12/11,12と検査を行い、1週間後の12/17にM教授から検査結果の説明を受ける。

予約時間は9:30だが、だいたい予約していても30分は待たされるので、早めに受付を
すませたところ、時間前の9:20に呼ばれる。

結論から言うと、まったく異常なしで、年に1回病院に来て検査を受けるだけでよい、とのこと。

手術してからも、血液検査は肝臓関連の数値(ALT、AST)が異常値だったのだが、今回はすべて正常値でほぼほぼ術前のレベルまで回復。

体力は術前のレベルまではまだまだいかないが、だいぶ肩の荷が下りた感じで、とりあえず闘病生活はピリオドかな、という感じ。

とりあえず、手術がうまくいってよかった。

その後(初外来) [5_術後]

12/6(土)に無事退院。

次は12/11(木)にフォローアップの血液検査がある。
ちなみに自宅からS病院まではJR山手線も使い、約1時間かかる。入院一ヶ月もすると体力はかなり落ちているので、日曜から早速リハビリをがんばる。

まずはマンション内の廊下と階段の上り下りの練習をする。病院内は転倒防止のため、階段があるところは患者は入ることができない。体力も落ちているので、階段ののぼりおりも一苦労。

幸い12月のわりには天気もよかったので、少しづつ歩く距離を伸ばして、1Km程度は休憩なしで歩けるようになった。

で、12/11、病院に行く。1ヶ月以上ぶりに電車にのる。歩く速度が老人並みなので、なかなか人の流れにのれず、なかなか移動も一苦労。

無事、病院に到着して久しぶりの採血。注射も入院中は日常の一部だったのだが、退院してからの注射はちょっと怖い。

採血が終わって、1時間ほど待って、問診。心配していた血液の炎症(CRP)はほぼ正常値で問題ないとのこと。あとは傷口をチェックして、初めての外来も無事終了。

次は年末に教授から手術の結果についてレクチャーがある。

12/6 退院日(術後25日目) [5_術後]

12/6(土) 術後26日目

今日で入院31日となり、ちょうど1か月入院することとなった。いよいよ退院の日だが、感傷に浸って穏やかな1日になるのかな、と思っていたが、どんでもない事態になってしまった。

朝6時起床。もう退院なので、特に検温等はなし。ちなみに血糖値測定も水曜日くらいを最後にフェードアウトするようになくなってしまった。なので、血糖値がどれくらいも不明な状態になってしまった。

すでに病室の長老状態になってしまったので、退院の日のシミュレーションはできている。患者はそそくさと帰路につきたいのだが、だいたい退院処方と請求書に時間がかかり、退院が昼前とかになってしまう。

私の場合は前日に両者を済ませているので、教授回診で教授に挨拶したら、すぐ帰宅となる。回診は朝9時半頃なので、10時に妻に迎えにきてもらうことにした。

8時過ぎ、最後の朝食。8時半過ぎに食事が終わり、お薬飲んで、歯磨きをしようとしていると、看護師から声がかかり、そろそろ教授回診を開始します、とのこと。思ったより早いが、早く終わったほうが、早く帰宅できるのでよい。

体調的には、やはり膵管チューブを入れていたところが腫れている感じで、ゆっくり歩いても内臓に響く。

ちなみに私はナースステーション前の3号室で教授は1号室から順に回診するので、10分ほどで教授が来る。教授が来るなり、開口一番、「事前に話していたより、入院ながくなっちゃったけど、そろそろ退院だよね」と、本日退院はしらない模様。

まずは、傷口チェックで、まだカーゼをあてている、膵管チューブとウィンスロー(2週間ほど前に抜去したが、たまに黄色い体液が漏れる)の後を見る。膵管チューブの抜いた後を、むにゅっと、教授が押すと、傷口から赤い、どろっとした物が出てきた。

「これ、脂肪の塊だから全部出したほうがいいね。で、退院いつなの?」と担当医に聞く。今日退院は知らなかった模様。

最終的に、傷口を切開しなおして、ドロドロを抜く処置をすることになってしまった。回診が終わったらすぐに戻ります、と担当医が一言残し、病室をさってしまう。

10時予定通り、妻が迎えにくるが、まさかの帰れない状態になってしまった。とりあえず、着替えをしても処置があるので、寝巻きのまま、荷造りを手伝ってもらう。

1時間ほど待っても、案の定、お医者さんが来ないのでナースコールをして、状況を聞く。もうそろそろ処置に来ますとのこと。

11時半頃にG先生が最若手の先生と看護師を連れて到着。妻には病室から出てもらい、処置開始。まずは、5本ほど膵管チューブを入れた後に局所麻酔を打つ。かなり深い位置に打つので2、3本目まではかなり痛い。

退院が決まると、気が抜けた状態なので、あまりがんばれず、かなりつらい。

局所麻酔が効いていることを確認して、メスで傷口は2、3cmほどかなり深く切開をして、手をつっこんで、赤いドロドロを抜いていく。アテロームというらしく、細長いひも状の血まみれのものが出てくる。痛くはないが感覚はあるので、かなりつらい。最後に生理食塩水を傷口から入れて、内部を洗浄して終了。

今日から1日2回ほどシャワーで10分ほど傷口を洗い流してください、とのご指示。最後に胸を半分くらい覆うような大きなガーゼとカバーみたいなものでふさいで処置終了。

妻にふたたび病室に来てもらうが、当分動けない状態。時間はお昼前で、もう少し休みたいところだが、妻がお腹すいたから早く家に帰りたい、と言い出すので、結構満身創痍の状態で着替えを始める。

1ヶ月ぶりの私服で、体重が7Kgほど減った割には、お腹周りは変わってないらしく、意外とズボンがきつかった。もう余裕がない状態&看護師もチーム替えで見知らぬ人ばかりになってしまったので、そそくさとエレベータに乗り込む。たまたま、手術直後にいろいろお世話になったヘルパーのTさんにあったので、挨拶をすると、Tさんも感慨深そうだった。

病院前止めてあるタクシーに乗り込み、いよいよ家路へ。1ヶ月ぶりの外はすっかり冬でかなり寒い。

家までは都内を約1時間。道路の段差を越えるたびに傷口に響く。

13時過ぎに家に到着。約1ヶ月ぶりの我が家はやっぱりいい。ちなみに4月にマンションを買ったばかりで家具もほぼ新品で、ピカピカだ。ちなみに住宅ローンもほとんど残っている。

家に着くと、リビングのソファーでしばしくつろぐ。山あり谷ありで、順調な入院生活とはいかなかったが、とりあえず無事、ふたたび家に帰れてよかった!

この日を境に新しい人生の1日目がスタートした。

12/5 退院前日(術後24日目) [5_術後]

12/5(金) 術後24日目
いよいよ退院前日となった。朝から検温と採血を行う。熱の方は下がっており特に問題なし。採血が問題なければ明日退院となる。

お昼前、午前の回診。担当は執刀医のN先生で、採血の結果はよくないらしく、炎症が残っているとのこと。確かに、膵管チューブを抜いたところに張りがあり、右肋骨の下あたりの腹部も歩くと響く感じでいたい。退院するのにはちょっと不安だが、この機会は逃せない。

結局、明日予定通り退院とのことで妻にもメールする。正直、入院前と同じ状態で退院できるとは思ってなかったが、こんな状態で退院か、という感じ。でも、とりあえず退院が決まってよかった。

血液検査のCRPの値が7とかと高いらしく、クラビットという抗生物質を一週間ほど飲んで様子をみましょう、ということになった。来週の木曜日に再度、外来で検査することになった。

午後は平穏な時間で持ち込んだノートPCで海外ドラマ24のファイナルシーズンを見る。

夕方に退院処方ということで、ダンボール一箱分くらいのお薬を看護師さんが持ってきた。もって帰るのも大変だ!お薬は、
・マグミット(便秘薬)
・ミヤBM(整腸剤)
・ネキシウム(胃潰瘍の保護)
・アコファイド(胃の膨満感の解消)
・リパクレオンカプセル(膵液の保管)
・クラビット(抗生物質)
・ツムラ大建中湯(整腸剤)
・ツムラ六君子湯(整腸剤)
という種類の多さ。胃も小さくなって、これだけのお薬を飲むのは一苦労。水を飲みすぎるとすぐにお腹がいっぱいになって飲めなくなってしまう。

で、18時を過ぎて、そろそろ晩御飯かな、という時間に顔なじみの看護師さんが入ってきた。どうも請求書を持ってきたらしい。私に見えないように請求書の金額を見て「うわ!渡すのが怖いは。。」という意味深な一言をつけて、請求書をもらう。

一瞬、自由診療の治療でもあったのか、と頭をよぎったが、請求書をみると金額は想定ないだった。

請求金額は239,030円ほど。事前に高額療養費の申請をしていたので、実質の負担額は1割ほど。保険がきかないと手術代だけで約120万円、入院が月またぎで31日分、1日約3万円で100万円ほど。

明日は退院なので、定例の朝イチの教授回診が終わったらすぐに家に帰れるように、入院棟1Fの自動支払機で支払いは済ませておく。カード払いができるので、わざわざ現金を工面することなく無事支払いは完了。

明日はいよいよ退院だ!でも、入院生活が長かったせいで、あんまり現実感はない。

12/1~4 術後第4週目 [5_術後]

12/1(月) 術後20日目
入院生活もとうとう月をまたいでしまった。4週目に入ると、点滴もなくなり、食事のみで栄養をとらなくてはいけないので、かな衰弱してきた。

体重も落ちるのだが、話をしていても息切れしてくる。あと、歩いていても、躓きそうになる。

ただ、先週末の教授で退院に向けた方向性が示されたので、スタッフも退院モードの1週間となる。

午前は、お腹に2本残っているチューブ(膵管チューブと腹部ドレン)を抜くためにドレン造影X線検査をする。寝台の上に寝かされた状態で、ふだんは体液が出てくるチューブに逆流させるように造影剤を注入して、意図したところに流れるかX線で観察する。

胆管空腸への漏れとかチェックしているようだが、専門用語が多すぎて医師間の会話についていけず。

とりあえず、膵管チューブがやや肝臓部分で癒着している可能性があるくらいで、抜いてOKの状態とのこと。で、すぐに抜いてくれると思いきや、K先生は手持ちのPHSでおもむろに電話をしはじめる。とても重要な処置なので教授に許可を求めます、と。

5分ほど待ったあと、OKが出たようで、いよいよチューブを抜いてもらう。2本抜いてくれると思いきや、とりあえず鏡は腹部ドレン(入れるときに激痛だったやつ)を抜いてくれる。抜くのは執刀医だった先生なのでやや安心感がある。特に局所麻酔もすることなく、抜糸して、ぬるっと、チューブを抜いてしまう。

かなり、痛いのを覚悟していたのだが、ほとんど自覚症状なく、抜去がすんでしまう。お腹にささったチューブを抜くと血が噴出しそうだが、意外と黄色い体液が出るくらいだった。傷跡にガーゼを当ててもらい処置完了。

午後、処置の反動か38℃の発熱。体力も落ちているのでかなりつらい。食事もほとんどとらず。

12/2(火) 術後21日目
朝一番で採血。ちなみに12月で看護師さんのチーム編成が変わったようで、昨日からなじみのない看護師さんが担当になる。この日も年齢は30台後半なのだが、キャリア僅か2年という新米の看護師さんにあたってしまう。採血も予想通りかなり下手で、入院の長期化もあってかなりイライラが募る。

採血の結果、CRPの値がかなり高いようで、抗生物質(クラビット)が追加で処方される。ここにきての「1回休み」はかなりつらい。

残り1本の膵管チューブがなかなか向けない。ちなみにこの日からお通じも出なくなってしまう。

12/3(水) 術後22日目
午前の回診、担当のK先生が来る。待ちに待った「残りのチューブを抜いちゃいますね」の一言。

ちなみに膵管チューブは膵臓にある膵管を出て、胆管を通って、肝臓を貫いて、左のわき腹の下から出ているチューブでかなりの長さがある。

先生に「痛いです?」と聞くと「うーん、肝臓でちょっと引っかかるかも」との返事。とりあえず、目をつぶって抜いてもらうが、にゅるにゅるという嫌な感触はあるものの、特段痛みはなく無事チューブの抜去完了。

退院は週末、とのこと。

午後、この日もやはり発熱。ぐったりする。

12/4(木) 術後23日目
朝起きると熱はまずまず下がっていた。
午前、レントゲン。どうも胃の張りがお医者さん的には気になるよう。この頃になるとさすがに、技師さんの力を借りなくても寝台からの寝起きができるようになる。

午前の回診。明日に最終的な採血を行って、問題なければ土曜日退院、とのことで、待ちになった退院日が決まった!

で、退院日が決まったのはいいが、後ひとつ気がかりなことがある。月曜日から便が出ていないのだ。

便意はあるのだが、かなり硬くなって出ない状態になってしまった。昨日から看護師さんに相談はしていて、マグミットという便秘薬を増やしてもらった。何度トイレに行っても出ない状態になってしまった。

このままの状態で退院しても大変なことになると思い、担当の看護師さんにかなりまずい状態です、と相談してみる。

看護師さんによると、対策は段階的に、①水を良く飲む、②マグミット(便秘薬)を増やす、③座薬を入れる、④それでも出ない場合は、看護師さんが手でほじる、となるそう。

先生とも相談してもらい、①、②でだめな状態で③の座薬を入れてもらう。ズボンをずらしてかなり恥ずかしい状態なものの、看護師さんは慣れているのでにゅるにゅると座薬を入れてもらう。座薬で先端の硬くなっている便をやわらかくするそう。

30分ほど待つと便意を催し、トイレへ。かなり大変だったが、無事お腹にたまっていたものが外へ。興味本位で見てみると、今までにないような太さのものがでていた。

これで一安心だ。あとは退院日を待つのみ。

11/24~30 術後第3週目 [5_術後]

11/24(月・祝) 術後14日目
月曜日だが、祝日なので病院はかなり静か。

先週、腹水を抜くために入れてもらった、右わき腹の腹部ドレンはほとんど廃液がでなくなった。順調に漏れた液は体の外にでつつ、漏れた箇所もふさがりつつあるよう。

朝の回診のときに、チューブにつまりがないか洗浄をしてもらう。ちなみにチューブの洗浄は医師でないとできないとのことで、看護師さんは自然にチューブから出てきてボトルにたまった廃液を回収することしかできない。

午後、ほとんど使ってなかった痛み止めのフェンタニルがとれる。フェンタニルはモルヒネの100倍以上強力な痛み止めなので、1週間ほどかけてちょっとづつ量を減らして、一時は上限いっぱい入れていたのを最後は1時間に0.5mlまで減り、この日ちょうどなくなったので取ってもらった。

11/25(火) 術後15日目
午後、手術後のフォローアップのCTをとってもらう。おかげでお昼抜きに。

毎週火曜日はシーツ交換で一時期ほど汚れないようになったが、やはり新しいシーツは快適。

11/26(水) 術後16日目
朝、なかよくなった看護師さんと少し雑談。笑顔で「クリスマスまでに退院できるといいですね。コートも買えるといいですね。」私的には今週中に退院したいのだが、事情を知らないとはいえ、かなり気になる一言。

午前中にレントゲンと採血で一日のんびり過ごす。食事はいまだ五分粥。

11/27(木) 術後17日目
この日は大きな進展あり。

朝食から全粥に!全粥までくると、あとはお腹に2本刺さっている管が抜けると退院となる。うまくいけば今月中に退院できそう。

これまで食事に加えて点滴を上腕部のカテーテルから入れていたのだが、いよいよカテーテルも抜いてもらうことに。あと、術後ずっと続いていたお小水の計量もなくなった。点滴+計量は結構、夜中のトイレが大変なので大変助かる。

11/28(金) 術後18日目
午前、レントゲンと採血。朝の回診でK先生とお話をする。かなり順調とのことで、お腹の管もどうするか、現場としては結論が出ているが、最後は教授のご判断を仰いだ上で決定する、とのこと。

午後、サンドスタチンという腸を動かすために入れていたお薬が取れる。これでシリンジ(電動の大きな注射器)がなくなり、夜中に充電切れでアラームがなり起こされることもなくなった。体についているのは、膵管チューブと腹部ドレンのみとなったので、手術日当日から押していた点滴台もこの日でなくなった。

11/29(土) 術後19日目
恐らく、手術後初めての教授回診。教授のM先生はとても気さくな人だ。まずはお腹を触診するのだが、少し脂肪のついたお腹をみて「あまり痩せてない?」の一言。

チューブ2本は造影剤を入れたX線で検査後に抜去が決まる。「だいぶ長くなったけど、来週いっぱいで型をつけよう!」の一言を残して去っていく。

11/30(日) 術後20日目
退院の方向は決まったものの、週末をはさむと検査ができないので、目標としていた今月中の退院は難しい。

11/17~23 術後第2週目 [5_術後]

術後第2週目です。

11/17(月) 術後7日目
手術からちょうど1週間。先週はだいぶつらかったが、急速に状態回復。

朝起きると熱は36.5度で平熱に下がった。朝食がないので、すいている8時台にレントゲンを済ませる。
その後、回診。血液検査の結果から炎症が残っているとのこと。CRPの値が高いらしい。消化液が漏れていることが推測されるので、午後にでも腹部エコーで診察して、針?で腹水を抜くらしい。ただ、この日は特に処置はなし。

午後は手術後初めての洗髪。お風呂場の脇の洗髪コーナーで看護師さんに洗髪してもらう。プロの美容師ではないので、ちょっと至らない点はあるものの、気分爽快!

ついでにバルーン(尿道に入れているカテーテル)も抜けいてもらう。抜くとき痛そうだが、息をふっと吐いている瞬間にベテランの看護師さんが早業ですぽっとバルーンを抜いてもらう。バルーンがないのでトイレには自力でいかないといけないが、だいぶ身軽になった。早速、尿意はそんなにないが、トイレに行くと約0.5リットルの尿が出てびっくりした。この日から尿の量も計測することになる。

1日でだいぶ、退院に向けて進んだ感じがした。ただ、食事はまだ。

11/18(火) 術後8日目
ずっと、フェンタニルという痛み止めを入れているので、意識は軽く朦朧としているものの、だいぶ余裕が出てきた。朝の看護師さんのバイタルチェックのときに術後初めて雑談をする。それまでほとんどお話ができない状態だったのだが、担当の方から「ヒコーキ雲さんって、歯医者さんなんですってね?」と質問を受ける。ちなみにただのサラリーマンなのだが。

しゃべれないから、ナースセンターで変な方向で話が盛り上がった(?)模様。その後、誤解を解く。


午後、いよいよ腹水を抜く。お昼過ぎにレントゲン室に呼ばれ、実質的な主治医のK先生に処置をしてもらう。処置は右わき腹に局所麻酔をうって、レントゲンをとりつつ。針金みたいなのをガイドにして、肝臓下付近のたまりにチューブを入れて、たまっている腹水を除くというもの。腹部ドレンを挿入してもらう。

これが結構つらい。研修医に説明しながら処置をするので、早く済ませて欲しいのだがとりあえず時間がかかる。痛みは麻酔が効いているからないものの、ぐりぐり針金をお腹にねじ込む感覚があるので、痛く感じる。1.5時間ほどで処置完了。ドレンからは茶緑の液体が出てる模様。これでお腹からの管は3本に!

病室に戻ると、1週間ぶりのシーツ交換。汗とか、いろんな液漏れで結構どろどろ状態だったので、かなり快適になる。ただ、その後、腹部ドレンを入れた反動か38度ほど熱が出て、ふたたびダウン。

11/19(水) 術後9日目
朝起きると、左腕に入れていた点滴(末梢)で腕がぱんぱんになり、点滴が入らない状態になる。仕方なく、看護師さんに点滴を抜いてもらう。かなり大量に点滴液を入れるのだが、血管が細いからか、液が入らないようだ。

午前中は准教授の回診がある。一応、現場のトップなのでいつから食事が再開か聞いてみる。この先生、胃非常に渡辺いっけいに似ており、「う~ん、どうかな。もうちょっと様子見たいかな」というあいまいな返事をもらってしまう。この辺まで来ると本人的には食事なしでも大丈夫なのだが、家族がとても心配する。

午後、やや辛口の対応のG先生にピック(カテーテル)を上腕部に入れてもらう。上腕部からカテーテルを入れて、肩を通って心臓部に近い太い血管にまで持っていく。これだと、末梢よりだいぶ強力な点滴液を入れれるとのこと。通常はレントゲン室で処置をするのだが、空いていないとのことで、比較的すいている病室のベッドで処置してもらう。

ピックはまずまず快適。だいぶ余裕が出てきたので、夕方嫁に男性ファッション誌を買ってきてもらう。退院したら買いたいコートを物色する。

11/20(木) 術後10日目
体重を測定すると66.2Kgで術後2Kgの減。10日間点滴のみの割にはあまり減ってない。

午前の回診はまたも准教授。お昼から食事を再開しましょう、とのことで、重湯の朝食を取る。基本的に流動食だが、味と形はそれなりに通常の食事風にしているので、なかなかいける。
ちなみに主食は重湯→三分粥→五分粥→全粥と進展していき、基本的には全粥までいけるとほぼ退院できる状態となる。今は1合目くらいだ。

11/21(金) 術後11日目
午前中、レントゲンを撮影。どうも胃と大腸の張りが問題らしい。ちなみにレントゲン室で膵管チューブという大事な管が抜けるハプニング。一応、事故らしく担当看護師が師長に怒られていた。この後、外れないようにいろいろ対策をしてもらう。

食事は三分粥に移行。おかずに湯豆腐が出て、おいしかった。

11/22(土) 術後12日目
昼から五分粥になる。三分粥までは流動食風のおかずだが、五分粥からおかずは普通のおかずになる。おかずの野菜炒めがおいしかった。
午前の回診でお腹から三本出ている管のうち、ウィンスローという管を抜いてもらう。あと、2本抜けると退院だ!

11/23(日) 術後13日目
世間は3連休で、ここのお医者さんたちは学会らしく、かなり静か。
フェンタニルという痛み止めもほとんど使ってないので、かなり意識もクリアで、発話も術後はしどろもどろだったが、ほぼ通常のスピードでしゃべれるようになった。2日に1回ほど見舞いに来る嫁もだいぶほっとしたよう。

晩、ロビーのテレビで恒例の大相撲を見る。白鳳の優勝を見届けてから、実家に電話を入れる。元気な声を聞いて、だいぶ両親も安心した模様。

当初は2週間での退院を目指していたが、気持ちを切り替えて今月中の退院を目指すことにする。


11/12~16 術後第1週目 [5_術後]

ここからは退院まで結構あるので、スピードアップのためまとめて書くことにします。

11/12(水) 術後2日目
この日は午前中に一般病棟へ移動。同じく消化器外科が入る13FにHCUから移る初老の患者さんと移動。この患者さんは点滴台に点滴のみというかなり身軽な格好で、歩いて病棟に戻っていた。一方、私は車椅子に酸素ボンベ、点滴の他に機材が5つほどというかなりの重装備。

病棟は手術前と同じ大部屋。ただ、3列ベッドが並んだ真ん中でかなり狭い。帰って早々にお医者さんの回診あり。医師団で痛みの原因をいろいろ議論していた。2本お腹から出ていたうちのRDBDという管の廃液を紙コップに入れて、あたかもコーヒーのテイスティングをするみたいにお医者さんが匂いをチェック。緑色のような茶色のような液体で、とりあえず検査に回された。

回診のついでに背中に入っていた、痛み止めの管を抜いてもらう。状態はよくないが、退院に向けて1歩前進した気持ちだ。

午後は歩行訓練。歩かないと腸閉塞など合併症になりますよ、と看護師さんに諭されて、がんばって1週80mほどの病棟の回廊を2週ほど歩く。ただ、看護師さんはHCUと違って、とってもやさしい。

後で聞いた話だが、この時、1週歩くのに30分以上かかっていたとのこと。あと、看護師さんは入院初日に受け持っていただいた、とてもチャーミングなMさんだったそうだが、記憶0。

つらい時の記憶は忘れ去られやすいようだ。

この日も痛みがひどくてあまり寝られず。

11/13(木) 術後3日目
午前中、CTを撮影。

実質、術後の主治医のK先生から、このままだと腸閉塞で再手術もあるので、がんばって歩いてください、との説明を受ける。かなり痛いががんばって病棟を歩く。

お腹がいたく、ほとんど寝られず。

11/14(金) 術後4日目
午前中、レントゲン等の検査をしてもらう。どうも腹膜炎を発症している、とのことで、お腹を動かす薬と抗生物質を点滴から入れてもらう。

強い薬だったようで、反動でか39度ほど熱が出る。強い寒気がする。

熱源が分からないので、首に刺していたCVを抜いて、末梢で点滴を入れてもらうことにする。首から点滴の管が出てるとかなり煩わしいので、だいぶ助かった。

頭に氷枕、体には枕カバーに熱いお絞りを入れたものを当ててもらって、無事熱が下がる。
この日の夕方から飲み物は解禁となったが、状態が悪くほとんど水も飲めず。

月曜日からほとんど寝れてないので、看護師さんと相談の上、この日から睡眠導入剤を寝る前に点滴で入れてもらうことにする。

なんとか寝られた。

11/15(土) 術後5日目
引き続きこの日も絶食。

かなり喉が渇いていたので、ペットボトルのキャップ1杯分くらいの水をごくっと飲んだら、むせて死にそうになる。結構、水を飲むのも苦労する。

そこそこ寝られて、熱も下がって、体調もだいぶよくなったので、手術後初めてシャンプーで頭を洗ってもらう。ICUからずっと同じオムツをつけていたのだが、やっと普通のパンツをはけて、だいぶ快適になった。

ただ、微熱は続いている。

11/16(日) 術後6日目
朝の回診。膵臓周りの炎症による発熱とのこと。どうも、胆管あたりから胆汁が漏れてお腹にたまっているようで、エコーで見てから腹水を抜くかも、とのこと。食事の再開について質問すると、今の状態で食事をすると
胆汁が漏れるので、当面は無理とのこと。

体調はだいぶ回復したので、会社にメールで状況を報告しておく。ただ、腹筋に力を入れると激痛なので、ベッドの上での姿勢は仰向けで、寝返りなどはうてない。

1週間食事を抜くと、目をつむっても、食べ物が頭に浮かぶのでかなりつらい。お腹いっぱいチョコレートケーキをためる夢を見た。

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