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12/1~4 術後第4週目 [5_術後]

12/1(月) 術後20日目
入院生活もとうとう月をまたいでしまった。4週目に入ると、点滴もなくなり、食事のみで栄養をとらなくてはいけないので、かな衰弱してきた。

体重も落ちるのだが、話をしていても息切れしてくる。あと、歩いていても、躓きそうになる。

ただ、先週末の教授で退院に向けた方向性が示されたので、スタッフも退院モードの1週間となる。

午前は、お腹に2本残っているチューブ(膵管チューブと腹部ドレン)を抜くためにドレン造影X線検査をする。寝台の上に寝かされた状態で、ふだんは体液が出てくるチューブに逆流させるように造影剤を注入して、意図したところに流れるかX線で観察する。

胆管空腸への漏れとかチェックしているようだが、専門用語が多すぎて医師間の会話についていけず。

とりあえず、膵管チューブがやや肝臓部分で癒着している可能性があるくらいで、抜いてOKの状態とのこと。で、すぐに抜いてくれると思いきや、K先生は手持ちのPHSでおもむろに電話をしはじめる。とても重要な処置なので教授に許可を求めます、と。

5分ほど待ったあと、OKが出たようで、いよいよチューブを抜いてもらう。2本抜いてくれると思いきや、とりあえず鏡は腹部ドレン(入れるときに激痛だったやつ)を抜いてくれる。抜くのは執刀医だった先生なのでやや安心感がある。特に局所麻酔もすることなく、抜糸して、ぬるっと、チューブを抜いてしまう。

かなり、痛いのを覚悟していたのだが、ほとんど自覚症状なく、抜去がすんでしまう。お腹にささったチューブを抜くと血が噴出しそうだが、意外と黄色い体液が出るくらいだった。傷跡にガーゼを当ててもらい処置完了。

午後、処置の反動か38℃の発熱。体力も落ちているのでかなりつらい。食事もほとんどとらず。

12/2(火) 術後21日目
朝一番で採血。ちなみに12月で看護師さんのチーム編成が変わったようで、昨日からなじみのない看護師さんが担当になる。この日も年齢は30台後半なのだが、キャリア僅か2年という新米の看護師さんにあたってしまう。採血も予想通りかなり下手で、入院の長期化もあってかなりイライラが募る。

採血の結果、CRPの値がかなり高いようで、抗生物質(クラビット)が追加で処方される。ここにきての「1回休み」はかなりつらい。

残り1本の膵管チューブがなかなか向けない。ちなみにこの日からお通じも出なくなってしまう。

12/3(水) 術後22日目
午前の回診、担当のK先生が来る。待ちに待った「残りのチューブを抜いちゃいますね」の一言。

ちなみに膵管チューブは膵臓にある膵管を出て、胆管を通って、肝臓を貫いて、左のわき腹の下から出ているチューブでかなりの長さがある。

先生に「痛いです?」と聞くと「うーん、肝臓でちょっと引っかかるかも」との返事。とりあえず、目をつぶって抜いてもらうが、にゅるにゅるという嫌な感触はあるものの、特段痛みはなく無事チューブの抜去完了。

退院は週末、とのこと。

午後、この日もやはり発熱。ぐったりする。

12/4(木) 術後23日目
朝起きると熱はまずまず下がっていた。
午前、レントゲン。どうも胃の張りがお医者さん的には気になるよう。この頃になるとさすがに、技師さんの力を借りなくても寝台からの寝起きができるようになる。

午前の回診。明日に最終的な採血を行って、問題なければ土曜日退院、とのことで、待ちになった退院日が決まった!

で、退院日が決まったのはいいが、後ひとつ気がかりなことがある。月曜日から便が出ていないのだ。

便意はあるのだが、かなり硬くなって出ない状態になってしまった。昨日から看護師さんに相談はしていて、マグミットという便秘薬を増やしてもらった。何度トイレに行っても出ない状態になってしまった。

このままの状態で退院しても大変なことになると思い、担当の看護師さんにかなりまずい状態です、と相談してみる。

看護師さんによると、対策は段階的に、①水を良く飲む、②マグミット(便秘薬)を増やす、③座薬を入れる、④それでも出ない場合は、看護師さんが手でほじる、となるそう。

先生とも相談してもらい、①、②でだめな状態で③の座薬を入れてもらう。ズボンをずらしてかなり恥ずかしい状態なものの、看護師さんは慣れているのでにゅるにゅると座薬を入れてもらう。座薬で先端の硬くなっている便をやわらかくするそう。

30分ほど待つと便意を催し、トイレへ。かなり大変だったが、無事お腹にたまっていたものが外へ。興味本位で見てみると、今までにないような太さのものがでていた。

これで一安心だ。あとは退院日を待つのみ。

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コメント 2

myu

チューブぬくときのにゅるにゅる嫌な感覚や、
途中からのおつーじ停滞、私もそうでした。
ほかの方の体験を
客観的に見るのもとても興味深く
いろいろとうっすら思い出しています。

いまとなってはいい思い出です。
そうおもえるくらい回復できて感謝、感謝。
ヒコーキ雲さんも今よりもっともっと
実感できるひがきますよ〜。(先輩づら。笑)
by myu (2015-02-23 00:21) 

ヒコーキ雲

myuさん、コメントありがとうございます。

入院前、いろいろブログとか見ると膵管チューブを抜くのが痛いらしい、と聞いていたので、ちょっと恐怖でしたが、ぬるぬるっと以外と痛みもなく抜けました。

いろいろ先輩(?)としてのアドバイスありがとうございます。日記の方もそろそろ退院まで終わりそうです。
by ヒコーキ雲 (2015-03-15 11:00) 

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